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さっそく空乃さんから頂いた続きを載せます。
空乃さん、いきなりなのに手早く作成してくれてありがとうございました!
次は5段目、小雪さんになります。よろしきくおねがいします!
≪これまでの粗筋~
この島に来て二日目、永久咲遥奈は戯言遣い似合う。平凡だが、どこか異端な彼に共通点を感じながら、夕飯まで別れることにした。≫
≪四段目:空乃種利≫
「………。」
私は今浜辺を歩いてる。この鴉の濡れ羽島の一番端に当たる部分のことだ。
空乃さん、いきなりなのに手早く作成してくれてありがとうございました!
次は5段目、小雪さんになります。よろしきくおねがいします!
≪これまでの粗筋~
この島に来て二日目、永久咲遥奈は戯言遣い似合う。平凡だが、どこか異端な彼に共通点を感じながら、夕飯まで別れることにした。≫
≪四段目:空乃種利≫
「………。」
私は今浜辺を歩いてる。この鴉の濡れ羽島の一番端に当たる部分のことだ。
聞こえてくる、ゆるやかな波の音。
私はこんな自然が好きだ。
漫画みたいな話だけど、本当に自然は私に力というか、安心というか、とにかくなんだかいい気分にしてくれる。
そうして自然の音に浸ってると、
「こんなところにいたんですか。永久咲さん。」
いきなり声をかけられた。振り返るとそこには、
「えっと、赤神イリアさんですよね・・・?」
この島の主である赤神イリアがいた。
縦ロールの黒髪に、とても高級そうなドレスというちぐはぐな格好なのだけど、誰からみても「高貴」という雰囲気をまとっている。
まだこの島ではそんなに人と会ってなかったので、まさかこの島の主人にこんなに早く会えるとは思っていなかったので少しだけ驚く。
「もうすぐ夕食ですよ。皆さん待っていますから早く行きましょう。この島では夕食を一緒に食べるというのはルールですから。」
「あ、はい。わかりました。」
なんとも子供じみたルールだが、いいルールだと思う。やはり一人より皆の方が良いということなのだろう。
一人は寂しいから。
そうして私は浜辺を後にして、イリアさんと屋敷に向かう。じつはこの浜辺、屋敷と案外近い。三分ぐらい歩けば着くだろう。
二人とも黙って歩いていたら、唐突にイリアさんが話しかけてきた。
「それにしても永久咲さんの才能は凄いですね。」
そう言われて、どう言えば良いのか、迷う。なぜなら私は自分に何の才能があるか分かってないからだ。
そうして迷っている私を見てイリアさんはくすりと笑い、助け舟を出すように言う。
「でも、永久咲さんはその才能がなんだか気づいてないんですよね?」
「そうなんです。提督、私の保護者のような人も天才だとかいうんですが、私には何のことだか分からないんですよ。あ、感覚器官に特殊なところがあるってことは知ってますが、それがどういうことかわよくわからなくて………。」
そんな私の様子を見てイリアさんは、また少し笑って私に言った。
「ふふふっ、知らないほうがいいわ。だって、一番のポイント、私があなたを島に呼んだ最大のわけは、その才能についてあなたがまったく知らないということだから。
――あなたが無自覚の天才だからよ。」
………?まったくわけが分からない。いったいどういう意味なんだろう。
そうやって悩んでる間にも、イリアさんの話は続く。まるで私が質問することを許さないかのように。
「いいわね、いいわね、いいわね!無自覚の天才!すばらしいわ!どう?私のそばで働いてみない?あ、別にメイドをやれっていってるわけじゃないの。ただ私の傍にいればいいだけなの。」
イリアさんは、まるで貴重なものを見つけたコレクターのように言った。
そしてなにより、新しい玩具をみつけた子供のように言った。
そしてまた、私の前に現れた人たちが言ったようにその言葉を繰り返す。
「――ねぇ、私のところに来ない?」
その問いに私も何回も何百回も言ってきた言葉を繰り返す。
まるでそれがルールのように。
「それは、できません。やらなければいけないことがあるので。」
なにをやらなければいけないかは、実は私も分からない。
それでもきっとそれはやらなければいけないことだから。
するとイリアさんはすごく残念そうに言った。
「そうですか、それでは仕方がありませんね……。」
「すみません……。」
「いえ、いいですよ。……あ、着きましたよ。今日の夕飯は弥生さんが作ってくれるそうなのでとても美味しいと思いますよ。」
「はい!早く入りましょう。」
私は、天才料理人の作る料理を楽しみにしながら、屋敷の中へ入る。
とても豪華なつくりがされてる屋敷の中へ入る。
これから何がおきるかも知らずに、屋敷の中へ入る――
了
『五段目:一宮小雪へ、七月十一日』
私はこんな自然が好きだ。
漫画みたいな話だけど、本当に自然は私に力というか、安心というか、とにかくなんだかいい気分にしてくれる。
そうして自然の音に浸ってると、
「こんなところにいたんですか。永久咲さん。」
いきなり声をかけられた。振り返るとそこには、
「えっと、赤神イリアさんですよね・・・?」
この島の主である赤神イリアがいた。
縦ロールの黒髪に、とても高級そうなドレスというちぐはぐな格好なのだけど、誰からみても「高貴」という雰囲気をまとっている。
まだこの島ではそんなに人と会ってなかったので、まさかこの島の主人にこんなに早く会えるとは思っていなかったので少しだけ驚く。
「もうすぐ夕食ですよ。皆さん待っていますから早く行きましょう。この島では夕食を一緒に食べるというのはルールですから。」
「あ、はい。わかりました。」
なんとも子供じみたルールだが、いいルールだと思う。やはり一人より皆の方が良いということなのだろう。
一人は寂しいから。
そうして私は浜辺を後にして、イリアさんと屋敷に向かう。じつはこの浜辺、屋敷と案外近い。三分ぐらい歩けば着くだろう。
二人とも黙って歩いていたら、唐突にイリアさんが話しかけてきた。
「それにしても永久咲さんの才能は凄いですね。」
そう言われて、どう言えば良いのか、迷う。なぜなら私は自分に何の才能があるか分かってないからだ。
そうして迷っている私を見てイリアさんはくすりと笑い、助け舟を出すように言う。
「でも、永久咲さんはその才能がなんだか気づいてないんですよね?」
「そうなんです。提督、私の保護者のような人も天才だとかいうんですが、私には何のことだか分からないんですよ。あ、感覚器官に特殊なところがあるってことは知ってますが、それがどういうことかわよくわからなくて………。」
そんな私の様子を見てイリアさんは、また少し笑って私に言った。
「ふふふっ、知らないほうがいいわ。だって、一番のポイント、私があなたを島に呼んだ最大のわけは、その才能についてあなたがまったく知らないということだから。
――あなたが無自覚の天才だからよ。」
………?まったくわけが分からない。いったいどういう意味なんだろう。
そうやって悩んでる間にも、イリアさんの話は続く。まるで私が質問することを許さないかのように。
「いいわね、いいわね、いいわね!無自覚の天才!すばらしいわ!どう?私のそばで働いてみない?あ、別にメイドをやれっていってるわけじゃないの。ただ私の傍にいればいいだけなの。」
イリアさんは、まるで貴重なものを見つけたコレクターのように言った。
そしてなにより、新しい玩具をみつけた子供のように言った。
そしてまた、私の前に現れた人たちが言ったようにその言葉を繰り返す。
「――ねぇ、私のところに来ない?」
その問いに私も何回も何百回も言ってきた言葉を繰り返す。
まるでそれがルールのように。
「それは、できません。やらなければいけないことがあるので。」
なにをやらなければいけないかは、実は私も分からない。
それでもきっとそれはやらなければいけないことだから。
するとイリアさんはすごく残念そうに言った。
「そうですか、それでは仕方がありませんね……。」
「すみません……。」
「いえ、いいですよ。……あ、着きましたよ。今日の夕飯は弥生さんが作ってくれるそうなのでとても美味しいと思いますよ。」
「はい!早く入りましょう。」
私は、天才料理人の作る料理を楽しみにしながら、屋敷の中へ入る。
とても豪華なつくりがされてる屋敷の中へ入る。
これから何がおきるかも知らずに、屋敷の中へ入る――
了
『五段目:一宮小雪へ、七月十一日』
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COMMENT : 小雪さんへ
再読ですね。管理人としては書いてくれる人が頑張ってくれるのはありがたい限りです。
今日が12なので、規定の十日だと22日までということになりますが、それ以上かかりそうなときは随時連絡するってことでいいでしょうか?
毎日チェックしているので
今日が12なので、規定の十日だと22日までということになりますが、それ以上かかりそうなときは随時連絡するってことでいいでしょうか?
毎日チェックしているので
COMMENT : 無題
はじめましてですね~。針山さん あ、針山さんといえば先日購入した 成田様 の作品「世界の中心、針山さん」でしたっけ。あれは結構よかったですねぇ。
お 豆~。かいたか~うまいな~うまいとしか言いようが無いねぇ。 そろっと私の番だ。やべヴぇ。コワイYO-
お 豆~。かいたか~うまいな~うまいとしか言いようが無いねぇ。 そろっと私の番だ。やべヴぇ。コワイYO-
COMMENT : うっへゃー!!
がんばりますぜぇい。
でも、こんなにうまい人達が続くと緊張してしまいますね。
ひえぇぇぇぇ!
ってかんじで内心かなりあせってます・・。(笑
実は、クビキリを再度読んでいこうと・・。
(小説を、より良くするため)
ちょっと遅れるかもしれません。
凪夏様ー。
ちょっと遅れるかもしれませんがお許しいただけると
書き始めます。
返事は明日までにくださると嬉しいです。
でも、こんなにうまい人達が続くと緊張してしまいますね。
ひえぇぇぇぇ!
ってかんじで内心かなりあせってます・・。(笑
実は、クビキリを再度読んでいこうと・・。
(小説を、より良くするため)
ちょっと遅れるかもしれません。
凪夏様ー。
ちょっと遅れるかもしれませんがお許しいただけると
書き始めます。
返事は明日までにくださると嬉しいです。
COMMENT : 入段希望です
こんにちは、高也さんに誘われました^^
読むことはあっても書くことは今までなかったので、皆さんのように上手く書けないと思いますが、宜しくお願いします!
名前:針山
ダブルネーム:《都市伝説》
でお願いします。
こういう感じでいいんでしょうか?
あまりPCをいじらないので、よくわからないのですが…
色々皆さんに聞く事になるかと思いますが、宜しくお願いします^^
読むことはあっても書くことは今までなかったので、皆さんのように上手く書けないと思いますが、宜しくお願いします!
名前:針山
ダブルネーム:《都市伝説》
でお願いします。
こういう感じでいいんでしょうか?
あまりPCをいじらないので、よくわからないのですが…
色々皆さんに聞く事になるかと思いますが、宜しくお願いします^^
COMMENT : 感想一番のり!
>管理人ですから当然といえば当然ですね。
>では気合入れて書かせていただきます。
>
>前話が早朝の話だったから、およそ半日が経過していますね。この間が空白になっているのが気になるところです。誰かに出会っているとすれば文的には、いーちゃん、友、イリアさん以外で一人か二人といったところでしょうか。
>
>遥奈、いきなり頭首に勧誘されてます。すごいです(でも中身は班田さんだからいいのかな?) でもきている天才みんなに同じことを言ったいる可能性も否定できないか。どうだろう。
>
>そして遥奈の才能、どうやらイリアさん分かってるっぽいです。ってか今まで会ってきた人はみんな分かっていたのでした。
>これはどういうことなのか。赤神イリアだから分かったのか。それとも永久咲遥奈だから分かっていないのか。
>なんにしてもまだ可能性はあまりりすですね。今後の展開に期待です。
>
>以上、長々しい。感想でした。あ、そうだ。僕の感想への感想でも書いてくれて構いません。上文は全部僕の私見なので。
>では気合入れて書かせていただきます。
>
>前話が早朝の話だったから、およそ半日が経過していますね。この間が空白になっているのが気になるところです。誰かに出会っているとすれば文的には、いーちゃん、友、イリアさん以外で一人か二人といったところでしょうか。
>
>遥奈、いきなり頭首に勧誘されてます。すごいです(でも中身は班田さんだからいいのかな?) でもきている天才みんなに同じことを言ったいる可能性も否定できないか。どうだろう。
>
>そして遥奈の才能、どうやらイリアさん分かってるっぽいです。ってか今まで会ってきた人はみんな分かっていたのでした。
>これはどういうことなのか。赤神イリアだから分かったのか。それとも永久咲遥奈だから分かっていないのか。
>なんにしてもまだ可能性はあまりりすですね。今後の展開に期待です。
>
>以上、長々しい。感想でした。あ、そうだ。僕の感想への感想でも書いてくれて構いません。上文は全部僕の私見なので。