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完・結しましたっ!!
半年も終わらせないままにしていて本当に申し訳ありませんでした。
何を言おうが所詮は言い訳。
ただただ平身低頭の構えでありますっ!!
ともあれともあれ!
ようやく終結! やっとの終末!
みやこフォックス012!!
半年も終わらせないままにしていて本当に申し訳ありませんでした。
何を言おうが所詮は言い訳。
ただただ平身低頭の構えでありますっ!!
ともあれともあれ!
ようやく終結! やっとの終末!
みやこフォックス012!!
後日談。
と言うか今回のオチ。
翌日、相も変わらず火憐と月火に叩き起こされている僕であり、それはいつもの起床風景ではあったが、目に見える光景は多少昨夜から違ったものになっていた。朝食を食べにおりたリビングでも、家族一同が「誰かこいつに何か言ってやったほうがいいんじゃないだろうか。でも受験生だしなぁ。どうしたものか」という心象がありありと見える眼で僕のことを見ている始末だった。
そのすべての原因は、僕の部屋にあった。
僕の部屋の、惨状にあった。
壁に吊り下げられた幾つものお守り、合格祈願のストラップなんかはまだいい。神像だか仏像だか判別の付きにくい像や、おどろおどろしい髑髏の置物、なんか光っている水晶、そういった有象無象が僕の部屋にごった返していたのだ。
これら全てが、宿木先輩から贈られた品物だった。
現在、僕の部屋はいかがわしい占い屋敷の様になっていた。
ぶっちゃけ、入るなり妹達も引いていた。
ドン引いていた。
しかし頂いてしまったものを無下に使わないわけにもいかない。
ここらへん、阿良々木暦の器の小ささが知れるところだった。
でも自分の贈り物が人に適当に扱われたら嫌なので、人の贈り物は丁重に扱うというのは当然の考え方だろう。これが嫌がらせではなく、真剣に心配されているが故のことだと知っているならなおさらだった。
というのも昨日の話。
狐の一件がかたづいてから、大樹神社にてこんな会話があったからだった。
「そういえば、阿良々木。お前は何しにうちにきたんだっけ?」
「そういえば言っていませんでしたが、カクカクシカジカで合格祈願のお守りを買いに来たんです」
「なんだ。それならちょうどいい。復調記念だ。ひさしぶりに占ってやるよ」
「いや別に――」
「テクマクマヤコンテクマクマヤコン――」
「そんな呪文が必要だったんですか!?」
「ピピルピルピルの方がよかったかな?」
「どっちでもいいよ! ていうかなんでもいいのかよ!?」
「いや、――わたしにもさすがにあるぞ。唱えられない呪文は」
「なんで顔を赤らめながら目をそらすんですか!? いったいどんな呪文がっ?!」
「ともあれ、阿良々木暦の結末は、いかに!」
「次回予告のナレーションみたいに言わないでください」
「――――は、はうあっ!?」
「『覇・宇・亜』――それはいったいどんな吉報ですか?!」
「あ、いや…………その、くじけるな」
「くじけそうなことがあるんですか?!」
「ホラ、いいことあるさ」
「何か悪いことが起こるんですね僕の身の上に?!」
「死ぬな」
「死ぬようなことなの?!」
「あまりに気に病むなよ阿良々木。未来っていうのはね。一人一人の力で変えていけるものなのだから」
「あなたは未来から来たタイムトラベラーなのか?!」
「わかった! 大切な後輩の願い。義をみてせざるは勇なきなりだ。ここは私に任せておけ! 具体的にいえば、我が家の開運グッズを総動員してやるぞ! 捨てる神あれば拾う神あり! ただしキャッチ&リリースみたいな――!」
「それ結局捨てられてるよ―――?!」
そんな感じの会話だった。
で、この有様である。
困ったときの神頼み、だそうだ。
そこまで絶望的なのだろうか。僕の未来は。
でも。
思えば僕の前途多難ぶりなど元からで。
あの神社も、狐も、宿木先輩も、全てが元のとおりにしかなっていない。
結局は何も変わっていない。
誰かが不幸になるわけでも。
誰かが幸せになるわけでもない。
あるべき日常にちょっと波風が立っただけの。
だからこれは、たぶんそれだけの話なのだろう。
たとえるなら晴れ間の中に雨を見たような、そんなお話――そう、僕は思うことにしておいた。
『みやこフォックス』[了]
と言うか今回のオチ。
翌日、相も変わらず火憐と月火に叩き起こされている僕であり、それはいつもの起床風景ではあったが、目に見える光景は多少昨夜から違ったものになっていた。朝食を食べにおりたリビングでも、家族一同が「誰かこいつに何か言ってやったほうがいいんじゃないだろうか。でも受験生だしなぁ。どうしたものか」という心象がありありと見える眼で僕のことを見ている始末だった。
そのすべての原因は、僕の部屋にあった。
僕の部屋の、惨状にあった。
壁に吊り下げられた幾つものお守り、合格祈願のストラップなんかはまだいい。神像だか仏像だか判別の付きにくい像や、おどろおどろしい髑髏の置物、なんか光っている水晶、そういった有象無象が僕の部屋にごった返していたのだ。
これら全てが、宿木先輩から贈られた品物だった。
現在、僕の部屋はいかがわしい占い屋敷の様になっていた。
ぶっちゃけ、入るなり妹達も引いていた。
ドン引いていた。
しかし頂いてしまったものを無下に使わないわけにもいかない。
ここらへん、阿良々木暦の器の小ささが知れるところだった。
でも自分の贈り物が人に適当に扱われたら嫌なので、人の贈り物は丁重に扱うというのは当然の考え方だろう。これが嫌がらせではなく、真剣に心配されているが故のことだと知っているならなおさらだった。
というのも昨日の話。
狐の一件がかたづいてから、大樹神社にてこんな会話があったからだった。
「そういえば、阿良々木。お前は何しにうちにきたんだっけ?」
「そういえば言っていませんでしたが、カクカクシカジカで合格祈願のお守りを買いに来たんです」
「なんだ。それならちょうどいい。復調記念だ。ひさしぶりに占ってやるよ」
「いや別に――」
「テクマクマヤコンテクマクマヤコン――」
「そんな呪文が必要だったんですか!?」
「ピピルピルピルの方がよかったかな?」
「どっちでもいいよ! ていうかなんでもいいのかよ!?」
「いや、――わたしにもさすがにあるぞ。唱えられない呪文は」
「なんで顔を赤らめながら目をそらすんですか!? いったいどんな呪文がっ?!」
「ともあれ、阿良々木暦の結末は、いかに!」
「次回予告のナレーションみたいに言わないでください」
「――――は、はうあっ!?」
「『覇・宇・亜』――それはいったいどんな吉報ですか?!」
「あ、いや…………その、くじけるな」
「くじけそうなことがあるんですか?!」
「ホラ、いいことあるさ」
「何か悪いことが起こるんですね僕の身の上に?!」
「死ぬな」
「死ぬようなことなの?!」
「あまりに気に病むなよ阿良々木。未来っていうのはね。一人一人の力で変えていけるものなのだから」
「あなたは未来から来たタイムトラベラーなのか?!」
「わかった! 大切な後輩の願い。義をみてせざるは勇なきなりだ。ここは私に任せておけ! 具体的にいえば、我が家の開運グッズを総動員してやるぞ! 捨てる神あれば拾う神あり! ただしキャッチ&リリースみたいな――!」
「それ結局捨てられてるよ―――?!」
そんな感じの会話だった。
で、この有様である。
困ったときの神頼み、だそうだ。
そこまで絶望的なのだろうか。僕の未来は。
でも。
思えば僕の前途多難ぶりなど元からで。
あの神社も、狐も、宿木先輩も、全てが元のとおりにしかなっていない。
結局は何も変わっていない。
誰かが不幸になるわけでも。
誰かが幸せになるわけでもない。
あるべき日常にちょっと波風が立っただけの。
だからこれは、たぶんそれだけの話なのだろう。
たとえるなら晴れ間の中に雨を見たような、そんなお話――そう、僕は思うことにしておいた。
『みやこフォックス』[了]
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COMMENT : 我に策あり
ふふふのふ! こんなこともあろうかと我には暖めて置いたネタがあったのです!
こんなんだ!
『町に現れた≪怪異狩り≫
そいつは忍野と同じ、専門家であり
そいつは忍野と違い、無償で怪異を祓う
≪怪異≫への恨みを糧に、無差別に!
次々と倒れていく仲間たち!
そして阿良々木の前に現われる≪怪異狩り≫
やつの目的は元・最強の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの持つ妖刀『心渡』だった!』
てな感じの、少年漫画的展開なのですが
もしくはほのぼの日常風景のほうがよいでしょうか?
みなさんのご意見、まってまーす
おもしれーアイデアがあるなら、どうぞ!!
こんなんだ!
『町に現れた≪怪異狩り≫
そいつは忍野と同じ、専門家であり
そいつは忍野と違い、無償で怪異を祓う
≪怪異≫への恨みを糧に、無差別に!
次々と倒れていく仲間たち!
そして阿良々木の前に現われる≪怪異狩り≫
やつの目的は元・最強の吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの持つ妖刀『心渡』だった!』
てな感じの、少年漫画的展開なのですが
もしくはほのぼの日常風景のほうがよいでしょうか?
みなさんのご意見、まってまーす
おもしれーアイデアがあるなら、どうぞ!!
COMMENT : 無題
こんばんは。
日原もそれでいいですよ。オールスターで行くのがベストでしょうけれど、なかなか難しいですからね。
神原ちゃんを出すならいっそのこと「みやこフォックス」の続編というのはどうでしょう?
日原もそれでいいですよ。オールスターで行くのがベストでしょうけれど、なかなか難しいですからね。
神原ちゃんを出すならいっそのこと「みやこフォックス」の続編というのはどうでしょう?